■ 読書感想15  石内都「Moving Away」

生が躍動していて、光に黄泉の匂いがある。
死を引き受けて尚一層弾む生を初めて見た。

生と死のあわいの、死から見た生の光。
生の余韻と押し寄せる黄泉の光。

石内さんは聖域にいる。

 

石内都「Moving Away」  /  2021年4月3日発行  /  蒼穹舎