■ 2024年4月1日から14日まで、清水コウが蒼穹舎にて写真展「午後の洞」を開催いたします。

今回は2年ぶりに新しい写真集も制作しました。

タイトルは「午後の洞 - 木馬の午睡 -」です。

自分の写真集を制作する度に、”まだ使ったことがなくて使ってみたい紙”に挑戦してみるのですが、それは賭けのようなものでもあって、やってみないことにはどう転ぶのかが分かりません。紙と印刷機との相性も、印刷結果と写真集の内容との相性も、試してみないことには良いも悪いも分からない。

単に私の知識と経験値が少ないからなのですが、だったらなおのこと、知識も経験も少しずつでも増やしたいので、やってみます。

今回もそういう紙を試してみました。結果としては、製本の最終段階まで来ていたところで、どうしてもモヤモヤする感覚を拭いきれず、思い切って全てやり直すことに決めました。

表紙の紙も本文の紙も、全て別のものを用意し直して、振り出しに戻りました。

今は、結構大変だった上に無駄も出してしまったけれど、それでもやり直して良かったな、と思えています。

自己満の世界の話かもしれないけれど、でもそうであるならばこそ、少なくとも自分だけは納得できていないといけないよな、と思っています。

新作写真集は写真展の会場に並べますので、ぜひお手に取って見ていただけましたら幸いです。

良い展示空間にしたいです。