■ 読書感想17  横地美穂「椰子の実」

夜明け。

黒から深みというより強さを、
光から意志を、暗さから横地さんの喜びを、それぞれ感じ取る。

この世であの世を見て、したたかに笑んでいる。
僕は横地さんを詳しくは知らないけれど、
写真を撮る時のちょっとした意地悪さと、
悦びが彼女の本能で、これは一つの達観だと思う。

 

横地美穂「椰子の実」  /  2021年7月9日  /  蒼穹舎